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ピアノを安く手に入れたい、安い調律をしてくれる人を探している

ピアノを安く手に入れたい、安い調律をしてくれる人を探している

皆様そう思われているのかもしれません、また、ピアノ購入の際にご相談も受けます。

安くしなければならない理由で結果が変わってくると思っています。

安直に得をしたい、儲けたったという快感を得たい場合は、罠も多くあります。

いろいろな業者がいて、安い値段で釣って、大きく儲けることを考える人もいます。

要はお金だけ考えるなら、お金だけしか考えない業者と巡り合えます。


それなら高いお金を払えば、最高な業者が来るのか、最高なピアノが来るのか?それも違う気がします。

バブリーな拝金主義です。

最高な物、高い物には価値がある、自分の感覚を使わず値段で価値を測る。

高いピアノを買っても、高額な修理をしてもピアノは上手になりません。

それほど高額でないピアノでも、そのピアノを使い切って、足りないところも分かり切ってステップアップするなら分かります。

回りまわって、上手なピアニストはピアノを選びません、なんだって弾きますし、

ピアニストの自宅のピアノはポンコツが常です、過度の練習でピアノがガタガタです。

タクシーの運転手が高級車でないと運転できないなんて言わないですね、仕事ですから。

それと同じです。



買い物のセンス、それに尽きます、感覚で言いますと20人に1人ほどセンスのいい方はいます。

まずは自分を考える、何が必要でどれほどの物が必要か、

そして調べる、お金を使わないなら調べる手間をかけます。

自分を考える際、調べる際もセンスが問われます、調べ抜いて損をする方の方が多いです。

マイナス思考や、臆病もうまく行かず、素朴な直観でしょうか。

買い物上手な方は、生き方も上手で買い物一つでその人の性格や生活の姿勢さえ影響されます。

マイナス思考なら、上手に買えても不満はきっと残るでしょうし、

プラス思考なら得をした買い物でなくても、ピアノを弾ける喜びを感じられます。


調律師も技術はお客様を満足させる手段であって、

たとえ尽くしても満足していただけない場合もあり、

逆に口がうまかったならお客様はそれで満足する場合もある。

相談を受ける、作業を施す側もセンスは問われます

私自身は両方ともその20人に入ってはいないと思っています。




王道と外道

王道と外道

技術についての話です。

最近、アンティーク、外国製ピアノ、古いピアノのオーバーホール

をポンと依頼・購入される方がいらっしゃいます。

そして気軽にお問い合わせいただきます。

複雑で歯切れの悪い返答をしてしまいます、申し訳ありません。

僕は海外に7年ほどいました、ピアノメーカーの研修も受けました。

しかし、日本からの経由ではないので正規ではありません。

外国製ピアノを分かっているのか?実は何もわかっていません。

日本とは違うんだ、それが分かった程度です。

例えば外人が、琴や三味線の勉強に日本に数週間、数年居たとして

何が分かるというのでしょうか?

ああ、本場は違うんだなと感じるくらいです。


次にドイツのマイスターの仕事。

最高だと思いますよね?

しかし日本人からするとそうでもないんです。

日本人はとにかく細かく、タッチ、雑音と音の止まりにうるさいです。

ですから、外国製ピアノは日本に入り、日本で何度も再調整されます。

日本人の手が入って、やっと高級ピアノに変わるんです。

しかし、それが外人にとって大切かは別です。

演奏する人は日本人なんです。


一流店は歴史があり、何十年も顧客を相手に勉強されています。

お客様も、良い先生、演奏家など信頼の輪がつながっています。

そのような関係、信頼、紹介でピアノを購入されるべきです。

それか、勇気を振り絞って一流店に行き、しっかり話を聞いて購入するべきです。



琴や三味線がドイツのインターネットで売っていて、

本場の日本の技術者が組んだというふれこみを信じますか?

湿度も温度も違う現地で、楽器が耐えられると思いますか?

全部現地でやり直さないといけないと、想像できませんか?


ですから、外国製ピアノを軽い気持ちでお問い合わせをされても、

引き受けたくありません。


王道は正規特約店、もしくは評判の一流店です。

そして贔屓にされているお客様も王道です。

それに引き替え、僕は外道です。

外道は外道で、使い道もあります。

王道の仕事が合わない方、私の仕事の特性を知っていられる方、

良くわかってご依頼いただけるなら、

外国製ピアノも調整させていただきます。

それでも、お話しを聞いて、

感覚が私と違うと思った場合はお引き受けできません。


気軽に外国製ピアノに手を出して、

購入店が気に入らなくて、色々な調律師に問い合わせる。

そんな王道から外れた、

お客様にならないように気を付けてください。













どこに向かうべきなのか?

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Author:ノブ
こんにちは、ピアノの調律師の谷口です。ピアノの関する情報と、イタリア音楽など関するホームページを作っています。ぜひ立ち寄ってください。

10.10.2011~