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ピアノの連打を考える

ピアノの連打を考える

大げさなタイトルですが気になされないでください。

ただの個人の調律師の独り言です。


アップライトで7回、グランドで14回/秒という理論値ですが、

どうも怪しいと思っております。



ハンマーが下から打つからグランドピアノが連打性が高い。

ごもっともです。


アップライトはレペティション機構がないから鍵盤が上がりきらないと次の音が出せないから。

ごもっともです。


だからハンマーの位置と機構が悪いせいでアップライトは劣るわけです。

半分当たっている、しかし半分見落としている気がします。



見慣れたアップライトとグランドの図を見てみましょう。

grandpiano.jpg


upright.jpg



打弦機構で一番大きくて重たいものは何なのか?

ハンマー?それなら

ハンマーが下から打つからグランドピアノが連打性が高い。

アップライトはレペティション機構がないから鍵盤が上がりきらないと次の音が出せない

という理由は完璧に当てはまります。


しかし、アップライトで7回、グランドで14回/秒も実際に打てる気がしません。

アップライトで7回も打てたら大抵の方はアップライトで満足ではないかと思います。


なぜか?

ハンマーより10倍以上大きく重たい部品が鍵盤だからです。

もし、鍵盤がカミソリのようなレスポンスを備えていれば・・・

連打に関して言えば大抵の方はアップライトの不満は消えると思います。


最近はアップライトの機構に連打性を求めて、スプリングを内蔵されたメカニックなどあるみたいですが、

半分は焦点がずれている気がします。


きっと大橋ピアノやディアパソンは鉛をレスポンス重視で鍵盤に入れなかったのでしょう。

それがいいのかどうかはわかりませんが。



アップライトピアノのレスポンスでお悩みの方ご相談ください。

少しはお役にたてるかもわかりません。



テーマ:ピアノ - ジャンル:音楽

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ノブ

Author:ノブ
こんにちは、ピアノの調律師の谷口です。ピアノの関する情報と、イタリア音楽など関するホームページを作っています。ぜひ立ち寄ってください。

10.10.2011~