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グランフィールについて思ったこと。

グランフィールについて思ったこと。

新しい機構、技術の挑戦は素晴らしいことだと思います。

先日グランフィールを拝見する機会がございました。

装着が非常に大変な機構だと思いました、ご苦労様です


グランフィールという名前から、アップライトピアノがグランドピアノに変わるのではないかという疑問ですが。

色々なご意見はあると思いますが、私はそれは違うと思いました。

グランフィールはアップライトピアノ連打補助装置に見えました。


そもそもグランドピアノとアップライトピアノの違いについては弾いてご本人が感じるのが一番だと思います。

アップライトピアノが一概に劣っているとも言えない側面があります。

音の出方で言えばパイプオルガンのパイプは縦に配置され、音が上に抜けるという意味では、

アップライトピアノは弦が垂直に張ってあり自然です。

壁にくっつけて家具のように楽器を配置するアップライトピアノは、後ろから音が出る構造上不自然ですが。

グランドピアノは床とピアノ本体に隙間が空いています、そこから音がお部屋に広がります。


タッチの機構面はグランドピアノは下から上にハンマーが叩くので、常にハンマーは下に戻りたがります。

それを利用して小さい入力でも反応したり バネをハンマーが叩く方に弾ませて入力を助けたりできます。

アップライトピアノは前後方向にハンマーが動きます。

重力はハンマーが戻ろうとする動作に作用せず、バネは全て戻るほうに作用させます。

グランフィールはハンマーが叩く瞬間にに入力をカットする機構の補助装置です。

何故ピアノはハンマーが弦をたたく瞬間に指からの入力をカットするかと言いますと、

太鼓イメージしますと、バチを押し切ったら皮にバチが当たったままの状態になります。

太鼓もバチをたたいたはずみで戻しますね、当たる瞬間はバチに力は入れません

グランフィールは簡単に言えば、次の叩く姿勢を作る動作を補助する装置です。


どの様な方にお勧めかと言いますと、

アップライトピアノで少しでも速弾きの補助をしてほしい方、アップライトの機構の中で最速となります。

ハンマーがすり切れたり、構造上の問題でペラペラなタッチの方、

グランフィールの構造上タッチが重くなります。

筋力という意味では指の練習にもなるかもしれません。


グランフィールもナイトトーンもサイレントも日本人の考えた機構だなぁと思いました。

琴や三味線をドイツ人が改良したら全く違う発想で面白いかもしれません。

日本人が考えて日本人が使うのですからいいじゃないですか。


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Author:ノブ
こんにちは、ピアノの調律師の谷口です。ピアノの関する情報と、イタリア音楽など関するホームページを作っています。ぜひ立ち寄ってください。

10.10.2011~